分岐水栓について
蛇口1つに対して水とお湯の出口は一つですが、分岐水栓を蛇口の根元に取り付ける事で出口を一つ増やすことができます。
分岐水栓を取り付ける目的としては、後付けの食洗器を設置する場合や、浄水器・整水器を設置するケースが多いでしょう。取り付ける部品と位置は、水栓メーカー、水栓の種類(単水栓・混合水栓)、水栓の設置位置(デッキタイプ・壁付けタイプ)によって異なります。今使っている蛇口の品番シールを確認して、適合する分岐水栓を用意しましょう。
交換に必要な工具
分岐水栓の交換には以下のような工具が必要になります。
- モーターレンチ(30mm以上のもの)
- プライヤー
- ドライバー
TOTO/KVKのカバーナットを外す専用工具もあります。
比較的新しい水栓の場合は、手で回すだけで外れることもありますが、台所は油も使用するので汚れが蛇口に付着し固着している場合もあります。熱いお湯をゆっくりかけて温めると固着が解消できる場合もありますが、錆による頑固な固着や、古い水道管のシール剤固着といった場合は、簡単な工具・素人では取外しで来ない事もあります。そうした場合は大きなパイプレンチなど工具費用がかさみますし水栓が割れる恐れもあるので、専門の水道屋さんにお任せすると安心です。
交換前の注意
分岐水栓の交換前には必ず台所水道の止水栓と水道の元栓をしっかりと閉めておきましょう。各部品を分解する際は、蛇口のビス・ネジ・パッキンの紛失にご注意ください。特に、閉めすぎたり蛇口を強く動かしたりしたときにパッキンが割れやすくなります。パッキンが割れると水漏れの原因となりますので、作業は慎重丁寧に行いましょう。
交換後の注意
交換後、水道の元栓を開いていきます。そして止水栓を開けます。水漏れがあれば、再び止水し、パッキンの確認や部品の取り付け方を確認してください。